目指す医師像

目指す医師像

方針イメージ

地域医療はギリギリのところでなんとか踏ん張っている。地域医療を担う人材が少ないことも確かであるが、やはり若い医師・若い医学生に地域医療の面白さを十分に伝えきれていないのではないかと思われる。
医療の原点は必ずその家庭から地域から始まる、家庭で医療に関して困ったときはかかりつけ医・家庭医に相談に向かう。検査が必要になった時には紹介状を作成し病院の総合外来へ紹介とする。精密検査の結果入院が必要になった時には総合内科入院チームが診療し、元気になればまた地域の家庭医に戻る。
すなわち、患者さんの一連の流れ(地域→地域中核病院→総合病院→地域中核病院→地域)をみることができるのである。これが一番の総合診療・家庭医の魅力である。
まだまだこの魅力を十分に伝えることができてない。
福井では少しづつであるが、地域医療に力を入れてつつある。総合病院での病棟管理法、診療所での慢性疾患の管理法、在宅医療のスペシャリストによる熱い指導。魅力は尽きない。
困っている患者さんに手を差し伸べるだけでなく、適切な専門医との連携、地域に戻ってきてからのきめ細かいケア、これが着実にかつ確実に学ぶことができる。
このような図式がすべて同じチームで行うことができれば理想であるがまだ充足していない。これからさらに充足することができれば、患者さんは主治医に困ることなく、家族は在宅までケアしてくれる医師がいることで安心し、研修医は総合病院では学ぶことができなかった医療を学べ、指導医は更に教育に力が入るのである。
地域医療が再生することはみんながHappyになれるのである。
地域医療の面白さを福井で学んでみませんか?

総合診療部は非常に奥が深い、救急外来のように一期一会を大事に診療する科ではない。外来診療と入院診療とを診る診療科はどうしても患者さんと正面を切って、じっくり腹を据えてつきあう必要がある。
しかし、ここに総合診療のおもしろさがある、実際に自分たちで治療方針を決め、治療を行い、回復し、自分の足で帰って行く患者さんみると「医者していて良かった」と思うのである。
確かに、診療は単純ではない、他の診療科では体験することができない「社会的側面」も配慮しながら診療を行う必要があるからである。社会は複雑化しており、本人を取り巻く環境も複雑になっている。その複雑さが故に隙間にはまりこみ抜け出せなくなり、我慢できなくなり病院へ駆け込んでくるのである。その側面も配慮しながら最大限どのような医療資源を用いれば患者さんのためによいの常に模索しながら動く必要がある。

総合外来ではできるだけゆっくり話しを聞き、その人の医学的な問題点、環境面の問題点などを抽出し、一つずつ問題を解決することが総合外来の役割であり、ここがERとはちょっと異なる所である。普段の外来ではできないような綿密な問診、身体所見を行うことができることも魅力である。総合診療部メンバーもERの勤務に入ることで総合外来で生かした知識・経験を用い広く診療を行うことができる。これが、当院の「救急部」と「総合診療部」が合体している最も大きなメリットである。このシステムは全国どこをさがしてもなかなかないユニークなシステムである。

当院の総合診療部は「内科的入院」だけでなく「外傷入院」、「中毒」の患者さんも広く受け入れている。つまり内科以外はどのように診療して良いのかわからないというのではなく、「外傷や中毒」患者さんも受け入れることにより、たとえ地域の病院にでても、診療所で診療していても、関連病院で当直していても、開業しても決して患者さんを断ることなく幅広く患者さんを診ることができるのである。
この幅の広さが、「本人の診療の幅であり、医療者として、人間としての幅の広さである」、なんでも診療できる医師を目指して日々総合診療部チームで勉強し努力しています!